更年期に入ると、小さな何でもないことにイラついたり、怒りたくなったり、感情の起伏が激しくなり勝ちです。
これは女性ホルモンの影響なのだそうですが、何故そうなるのか、早速見て行きましょう。

更年期にイライラしやすくなる理由とは

女性にとっては悲しいことなのですが、更年期に入ることで卵巣の機能は低下してしまいます。
そして、同時に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量も減少するのです。
そうすると、脳ではその量を増やそうと頑張って、エストロゲンの分泌を促す性腺刺激ホルモンを出すよう体に指令を送ります。

しかし、卵巣の機能が低下しているのですから、いくら性腺刺激ホルモンを分泌しても、エストロゲンの分泌量は増えないのが現実です。
体内でこのような「需要と供給のバランス」が取れない状態が続くことで、自律神経のバランスも乱れてしまうのです。

特に、「エストロゲン」には気持ちを穏やかにする作用がありますから、減少することで、火照りや大量の発汗などの身体的症状だけではなく、不安感やイライラなどの「精神症状」が強くなるとされています。
凄く分かり易い説明ですよね。

自分では「気をつけよう、気持ちを落ち着かせよう、我慢しよう」と思っていても、なかなか上手くいかないことが納得できます。
このような極端とも言える精神状態は、女性ホルモンの分泌量が急激に低下した時に気をつけないといけないのですが、職場や家庭で何かとストレスを感じやすい方ほど、気持ちが不安定になりやすい傾向にあるそうです。

職場の花はとうに過ぎ去り、お局様と呼ばれるような立場の女性は、年齢的にも更年期に入っていることが多いのですから、よおく分かると共にに同情もします。
でも上手に切り抜けていかなくてはならないのですから、「イライラの緩和」と「ストレスの軽減」を考えて、セルフケアの方法を考えていきましょう。

イライラを軽減させるための対処方法とは?

難しくてはかえってストレスが増しますから、簡単にできる方法を選んでみました。

その1 「朝、まずは太陽を浴びる」

「幸福ホルモン」とも呼ばれるセロトニンは、体内で生成されイライラを解消する働きを持っています。
このセロトニンの分泌量は、エストロゲンの低下に伴って減少するのですが、太陽を浴びるという簡単な方法で増やすことが可能なのです。

朝の太陽を浴びることで分泌が活発になる性質がセロトニンにはある為、朝起床時にまずはカーテンを開けて朝日を浴びる習慣をつけることで、イライラの緩和に非常に効果的とも考えられます。
朝、太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされますから、体のリズムも整いやすくなって仕事にも意欲が湧くでしょう。
さらに、軽い運動をしながら浴びることでリラックス効果がより高まるので、朝のウォーキングやジョギングなどは健康のためにもおすすめですね。

その2 「食事療法を考える」

イライラの緩和に効果的な成分は、「マグネシウム」と「イソフラボン」です。
体内にマグネシウムが不足するとイライラしやすくなり、イライラすることでさらにマグネシウムが消費されるといった悪循環が起こります。
マグネシウムは、海藻やアーモンドなどのナッツ類、チョコレートなどに多く含まれていますから、三度の食事やおやつなどに適当な分量を取り入れていきましょう。

さらに嬉しいのは「イソフラボン」です。
納豆や豆腐などの大豆製品に多く含まれていますが、体内で代謝されると「エクオール」という物質に変換されるます。
この「エクオール」は、更年期による様々な症状の緩和に効果的に働くいう研究結果が出ています。
大豆製品の積極的な摂取は、イライラの軽減にも、症状にも有効と期待されています。
でも、体内でエクオールを作れる人は日本人の2人に1人しかいないというデータがあるそうなので、食材だけでは軽減されないという方には、サプリメントなどで補う方法も考えてください。

その3 「香りでリラックスする」

匂いの効果ですが、脳の大脳辺縁系を通ってホルモンを調整する視床下部に伝わり、そして心身に影響を与えるといわれています。
イライラが昂じた際には、良い匂い・香りを楽しむという優雅な方法をとってみましょう。
心身のリラックスがイライラを鎮めてくれますし、落ち着かせてもくれます。

イランイランやベルガモットなどは気持ちを落ち着かせてくれる香りですが、特に「アンブレット・シード」の香りは効果が高いそうです。
エストロゲンの分泌を促進させる働きがあるそうで、更年期によるイライラの緩和には、とても効果的だと思われます。
お薬などでは嫌とお思いの方、香りでイライラが解消するなら試してみる価値はありますよね。